外付け(として使う)SSDって今何買えばいいのか調べたメモ

昨日の記事で言ったようにうっかりSSD+ケースを買ってしまったのだが、最近はUSB3.1 Gen2もThunderbolt3も普及してきてデータ転送帯域がどんどん広がっているし、m.2?NVMe?とかもなんかちっちゃくてかっこいいし、SSDも価格爆下がり中って聞くし、「最近の外付けSSDはどうなの?」みたいなところをちょっと調べてみた。買ってから調べるという。容量は1TBを前提に調べた。

外付けSSDについての調査だが、単品のSSDにケースを調達して外付けSSDに自作する、ということを選択肢に入れて調べたのでほとんど内蔵SSDについてです。あとNANDとかTLCとかには触れません。

まず、SSDの製品を分類するには、サイズ規格インターフェイスに注目する必要がある。

サイズ規格は以下のふたつがある。

覚えておく必要があるインターフェイスも二つだけだ。

  • SATA3.0
  • PCI-Express (PCIe 3.0)
    • 1レーンで転送速度8Gbps (1GB/s). 最大4レーン32Gbps (4GB/s)での転送が可能
    • コントローラのプロトコルはNVMe。NVMeとはPCIe上でブロックデバイスを効率よく動作させるために導入されたプロトコルである。

つまり、SSD市場には、以下の3カテゴリが存在していることになる。

外付け化のためのケーブルインターフェイス

PCIeはSATAの6倍以上でるのかーすごいなという感じだが、私は私のMacに外付けして使いたいので、つなげるやつをさがす。

2.5インチ + SATA3.0用のUSB 3.1 Gen2変換ケース

Amazonで大量に見つかる。どれも2,000円から3,000円程度と、安価。

Amazon.co.jp: USB3.1 gen2 ssd 2.5 sata ケース: パソコン・周辺機器ストア

m.2 + SATA3.0用のUSB 3.1 Gen2 変換ケース

m.2の変換ケースは、「Bキー、Mキー」などサポートするカードに相性があるので注意。

m.2 + PCIe3.0x4変換ケース

Thunderbolt3-PCIe3.0変換ケース

変わり種で、Thunderbolt3-PCIe3.0変換ケースというのもあった。ただ、書き込み性能の表記がないがレビューによると900MB/sしかでないらしい。

外付けSSD製品

USB接続の外付けSSD製品は、基本的にSATA3.0構成のようで、USB 3.1のGen1を搭載した安価なものとGen2を搭載した高価なものに二極化している。 Gen1の製品はリード性能300MB/s〜400MB/sでGB単価が14円/GBから、Gen2の製品はリード性能が560MB/sでGB単価が23円から、となっているようだ。

kakaku.com

フォームファクタに関しては、実はいまは外付けSSDは2.5インチ製品は少なくなっており、ほとんどがコンパクトなm.2仕様のようだ。2.5インチ: 価格.com - インターフェイス:USBのSSD 人気売れ筋ランキング (規格サイズ:2.5インチ)

考察・あなたが何を買うべきか

関連するパフォーマンス指標を書き起こしてみた。まず、PCにUSBで接続したい場合、データ転送速度はUSBの転送速度である500MB/s(USB 3.1 Gen1)や1GB/s(USB 3.1 Gen2)で律速する。この場合、ドライブにUSBの転送速度を超えたあまり高性能なものを買っても活かせないことに注意。

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その上で、獲得したい転送速度に応じて最適な購入ルートを考えたみた。

転送速度を気にしない人向け (Gen1コース)

外付けSSDのGen1のものなら1,3000円/1TBくらいで買えるので、転送速度が300MB/s〜400MB/sでいいよという人はわざわざ内蔵ドライブとケースで自作せず、普通に外付けを買うといいと思います。

転送速度は560MB/sくらいはほしいという人(SATA+Gen2コース)

単価の安いSATA SSDに、安いUSB 3.1 Gen2-SATA変換ケースをつけると手頃に560MB/s帯のポータブルSSDになる。Gen2の製品は外付けドライブだと23円/GB程度するが、以下の構成は15GB/円で作れて嬉しい。

代表構成: 12,339 + 2,999 = 15,338円 / 1TB。WDのSSDTranscendのケースとのセットバージョンもある。

パッケージ品で良さそうなのはこれとか。でも23,763円/1TB。丈夫にできてそうってメリットはある。

転送速度は1000MB/sほしいよという人向け(PCIe+Gen2コース)

わかる。MacBook Pro 2018の内蔵SSDの転送速度が3,200MB/sに対して、300MB/sや500MB/sではなにか物足りない。もうちょっとハイスペックを楽しみたい。そんなあなたは m.2/PCIe3x4のSSDに、USB 3.1 Gen2変換ケースをの組み合わせで1000MB/sなポータブルストレージを作りましょう。既製品の外付けドライブではこの選択肢はそもそも存在しないのかな。ちょっと見つかんなかったです。

代表構成:¥15,980 + ¥5,680 = 21,660円 / 1TB

Crucial SSD M.2 1000GB P1シリーズ Type2280 PCIe3.0x4 NVMe 5年保証 CT1000P1SSD8JP

Crucial SSD M.2 1000GB P1シリーズ Type2280 PCIe3.0x4 NVMe 5年保証 CT1000P1SSD8JP

USB-C付属バージョン

akiba-pc.watch.impress.co.jp

金に糸目をつけない人向け (Thunderbolt 3プロ向け機材コース)

Thunderbolt3 SSD変換ケースとか、

そもそもThunderbolt3 SSDとか買うといいんじゃないでしょうか。

blog.livedoor.jp

聞いたことないメーカーだけど3万円で 1,600MB/s でる謎の Thunderbolt3 1TB SSD とかある